スポーツ・アウトドア用品のバイヤーズノート

#255ダッチオーブン使用後のお手入れ解説!焦げの対処法、シーズニングまで

ダッチオーブンを長持ちさせるためには、正しい方法でお手入れをしてあげる必要があります。お手入れ方法を間違えると、錆びてしまったり割れてしまったりする原因に…。今回は、使用前のお手入れ、使用後のお手入れ、焦げや錆びなどのトラブル時のお手入れの3つに分けて、手順をくわしくご説明いたします!

1.使用前のお手入れ:シーズニング・慣らし

新品のダッチオーブンは、錆び止めのワックスでコーティングされています。そのため、このワックスを取り除く処理がされていないダッチオーブンを初めて使用する際は、事前に下準備が必要です。この作業を「シーズニング」や「慣らし」と呼びます。
真っ黒でツヤツヤなダッチオーブンを作るためには、このシーズニングが大切。作業の手順を6つのステップに分けてご説明します。

<準備するもの> ・たわし(金たわしではなく亀の子たわし)
・食器用洗剤
・オリーブオイル
・キッチンペーパー
・野菜くず(ネギ・ニラ・ニンニクなどの香りが強いものがベター)
<環境> 過熱の段階で煙が出るので、アウトドアでやるのがオススメです。
<注意点> ご紹介しているのは、鋳鉄製のダッチオーブンのシーズニング手順です。シーズニング処理済の鋳鉄製ダッチオーブンや、ステンレス製・アルミ製のダッチオーブンには、この作業は必要ありません。

(1)ダッチオーブンに水を入れて過熱する たっぷりと水を入れたダッチオーブンを火にかけ、沸騰したら火を止めます。お湯が触れるぐらいの温度になるまで、少し時間を置きましょう。

(2)食器用洗剤でよく洗い、乾燥させる コーティングのワックスを取るために、食器用洗剤とたわしでゴシゴシと洗います。本体の裏側やフタもしっかりと洗いましょう。
洗い終わったらタオルで拭いて、自然乾燥させます。急いでいる場合は、弱火にかけて乾かすのもOK。ダッチオーブンの表面には細かな穴が無数にあるため、そこに入っている水分までしっかり乾かすのがポイントです。

(3)油を塗る 完全に乾いたダッチオーブンに、キッチンペーパーで薄くオリーブオイルを塗っていきます。本体の裏や外側、フタの両面まですみずみに伸ばし、余分な油は拭きとっておきましょう。
※塩分を含む油はNG。オリーブオイルがオススメです。

(4)中火で加熱する 油を塗ったダッチオーブンを、中火にかけます。かなり煙が出るので、アウトドアでやるのが良いでしょう。煙が出始めたら弱火にして、煙が出なくなるまで加熱します。この工程を経ると、最初は灰色っぽい色だったダッチオーブンが、焼いていくにつれてどんどん黒くなっていくのがわかります。
煙が出なくなったら、火を消して、またオリーブオイルを薄く塗る(3)の工程に戻ります。(3)と(4)の工程を4~5回ほど繰り返すと、油の膜がしっかりできて手入れがしやすく長持ちするダッチオーブンになります。
ちなみにこの油を塗る作業は、ダッチオーブン使用後にもお手入れとして必ず実施します。ダッチオーブン愛好家の間では、この作業を繰り返して真っ黒でツヤツヤになったダッチオーブンのことを「ブラックポット」と呼ぶそうです。

(5)臭いを取るために野菜くずを炒める この状態のまま料理してしまうと、ダッチオーブンの鉄臭さが食材に移ってしまいます。まずは食べない野菜くずを炒めて、ダッチオーブンの臭い取りをしておきましょう。フタの内側でも炒めることを忘れずに!
野菜くずは、ネギ・ニンニク・ニラ・タマネギなどの食べない部分を使うと良いです。シーズニングのために、事前に集めておくと良いでしょう。炒め終わったら火を止め、野菜くずを取り除きます。野菜くずは食べずに処分しましょう。

(6)最後にオリーブオイルを塗って完了! まだ冷めきっていないダッチオーブンに、再びオリーブオイルを薄塗りしていきます。本体の外側、裏、フタも忘れずに塗っておきましょう。熱を自然に冷ませば、シーズニング完了です。お疲れさまでした!

2.使用後のお手入れ:洗い方・保管方法

キャンプやバーベキューで使用した後のダッチオーブンのお手入れ方法をご説明します。しっかりお手入れすることで長持ちしますし、「ブラックポット」と呼ばれる美しいダッチオーブンに育っていくはずです!

<準備するもの> ・お湯
・キッチンペーパー
・木製か竹製のヘラ(金属は傷つくのでNG)
・オリーブオイル
・新聞紙
・割り箸
<注意点> ・錆びの原因になるので、洗剤は使用不可です。
・料理した後は、冷めないうちに食べきるか、別のお皿に移しましょう。入れたままにしておくと、錆びの原因になります。

(1)お湯を注いで沸騰させる 料理をすべて取り除き、汚れを大方キッチンペーパーで拭いたら、お湯を注いで沸騰させます。ダッチオーブンが熱いうちに水をそそぐと割れてしまうこともあるので、必ずお湯を使用しましょう!
なべ底に汚れがこびりついている場合は、お湯を沸騰させた後にヘラで落としましょう。汚れたお湯を捨てて、全体をお湯で流して綺麗にします。

(2)過熱し、油を塗る 水分を拭いてから再び火にかけ、空焼きします。本体もフタも過熱して、完全に水分を飛ばしましょう。水分が蒸発したら、シーズニングと同じ要領でオリーブオイルを薄塗りしていきます。フタの両面や取っ手まわりも忘れずに!
塗り終わったら余分な油をふき取り、煙が出るまで火にかけ続けます。煙がある程度落ち着いて来たら、火を止めて、自然冷却します。これでお手入れ完了です!

(3)ダッチオーブンの保管方法 ダッチオーブンが冷めたら、収納ケースに戻しましょう。専用のケースか、購入時の箱などに収納するのがオススメです。
ダッチオーブンはまわりに油を塗っているので、そのまま収納してしまうと、ケースに油が付着してしまいます。収納ケースに新聞紙を敷いて、その上からダッチオーブンをしまうと良いでしょう。新聞紙は湿気を取る働きもしてくれるので、錆び対策にもなります!
フタを完全に締めてしまうとダッチオーブンの風通しが悪くなるので、フタとダッチオーブンの間に割り箸などの細い木を挟みましょう。その上から、新聞紙に包んだフタを置きます。

(4)ダッチオーブンの保管場所 風通しがよく、高温にならない場所に保管しておきましょう。ダッチオーブンは頑丈そうに見えますが、意外と繊細です。落としただけで割れてしまうこともあるので、安定する場所に置くようにしてください。

3.焦げた!錆びた!トラブル時の対処法

大事にしていたダッチオーブンに、焦げたり錆びたりするようなトラブルが起こると焦りますよね…。しかし、ここは冷静に、次のような対処法を試してみてください!

ダッチオーブンが焦げた時の対処法 ダッチオーブンが焦げ付いてしまった時は、通常の使用後のお手入れ同様に焦げ以外の汚れを取り除いた後、火にかけて空焼きしましょう。水が全部蒸発した後も火にかけ続けると、焦げが炭に変わっていきます。完全に炭化したところを、ヘラなどでこそげ落とせば、ポロっと取れるはずです。

ダッチオーブンが錆びてしまった時の対処法 まずは、キッチンペーパーに油を染み込ませて、錆びの部分を拭いてみてください。これで取れそうであれば、しっかりと拭いて、そのまま利用してもOKです。
上記の手順で取れない場合は、ダッチオーブンにお湯を注いで温めます。火を消して、たわしにクレンザーを付けて、錆びている部分をこすります。錆びが取れたら、ダッチオーブンが冷めてから水洗いし、最後に油を薄塗りしておきましょう。

ダッチオーブンの臭いや汚れがひどい時の対処法 通常のお手入れでは落ちないほどの汚れや、臭いが気になる時は、ダッチオーブンにお湯を張り、大さじ2~3杯ほどの重曹を入れて沸騰させます。沸騰したら火をとめ、冷めてからたわしで洗って、水洗いをしましょう。

4.まとめ

お手入れには少し手間がかかりますが、その分愛着もわく万能鍋のダッチオーブン。手間をかけて育てた相棒とともに、アウトドアでの食事を楽しんでくださいね!
もし新しいダッチオーブンを購入して、これまで育ててきたダッチオーブンを手放す時がきたら、処分するのではなく「買取」という選択肢もあります。いつかそんな日がきたら、ぜひ買取も検討してみてください!