スポーツ・アウトドア用品のバイヤーズノート

#256【初心者向け】テントの正しいお手入れって?黒カビ対策、干し方も解説

「テントって、どうやってお手入れすべきなの?」という疑問を解消すべく、通常時のお手入れ方法はもちろん、雨天時やカビ発生時のお手入れ方法、そしてテントの洗濯方法まで徹底的にご説明します! 正しいお手入れ方法をマスターして、お気に入りのテントを長持ちさせましょう。

1.テント撤収時のお手入れ方法

使用したテントをお手入れせずに収納してしまうと、カビが発生したり臭いがひどくなったりしてしまいます。テントを長く使うための正しいお手入れ方法のポイントを、3つご紹介します!

ポイント1:カビ防止のために完全に乾かす カビを防ぐためにもっとも重要なことは、テントをしっかり乾燥させることです。雨が降っていなかったとしても、テントは朝露や結露で湿っています。完全に乾くまでには時間がかかるので、撤収する2時間ほど前から乾かし始めましょう!
乾かし方のポイントとしては、風通しをよくすることとそれぞれのパーツを別々に干すことです。テント本体とフライシートはもちろん、インナーマットやグラウンドシートも、それぞれ順番に干していきましょう。ちなみにタープのお手入れもテント同様なので、同じ手順でお手入れしてくださいね。

干す場所としては、以下のような所を活用します。

・木の枝とタープなどの間にロープを張って即席物干しをつくる
・自動車の上に覆いかぶせて干す

また、自立式のテントの底部分を干す時に、テント自体を逆さにして乾かすのもOKです。ただし、乾かしている最中に風に飛ばされてしまわないように、必ずペグダウンしておきましょう。

ポイント2:汚れを拭き取る テントについた汚れは、そのままにしておくとカビや悪臭の原因になります。収納する前に、しっかり取り除いておきましょう!
葉っぱなどがくっついている程度であれば、しっかり乾かしてから手ではたけば落とせます。泥など手で落とせない汚れの場合は、中性洗剤を薄めた水を雑巾につけて、汚れの箇所を拭き取りましょう。その際にあまり強く拭き取ると、テントの表面にある防水コーティングを傷つけてしまう可能性があります。傷つけないよう、優しく拭き取りましょう。
また、汚れを拭き取った後のテントをたたむ時、ぬかるんだ地面に置いて畳んでしまうと、また汚れてしまうかもしれません。下に大きめのシートなどを敷き、その上で畳むと安心です。

ポイント3:ポールやペグなどの小物もしっかりお手入れ テントのお手入れというとフライシートやテント本体のお手入れに注意が向きがちですが、ポールやペグなど、小物のお手入れも重要です。ポールやペグも水分が残っていたり土がついたままだったりすると、錆びの原因になります。しっかりお手入れしてから収納しましょう!
まずポールについては、濡れた雑巾などでしっかり土を落とし、乾燥させることが大事です。汚れがジョイント部分に入り込んでいる場合は、古い歯ブラシなどのブラシでこすって落としましょう。また、ポールの中に入っているゴムの劣化を防ぐために、収納時は真ん中から折りたたみましょう。
ペグも同様に、土をしっかり落として乾燥させる必要があります。ピンペグであれば水を流しながら手でこするだけで泥が落ちますが、Y字ペグなどの土が付着しやすいペグの場合は、たわしでこすって水洗いすると良いでしょう。洗ったペグはタオルでよく拭き、乾燥させてから収納しましょう。

2.雨キャンプの時のテントお手入れ方法

雨の日キャンプの場合、テントの収納時にお手入れができなくて困りますよね。撤収時に雨が降っている場合のテントのお手入れ方法をご紹介します。

ポイント1:大き目のビニール袋に入れて持って帰る 撤収時に雨が降っている場合は、その場でテントのお手入れをすることができません。作業はタープの下などで。表面についている雨水をある程度拭いて、素早く畳みます。テントを収納できるぐらいの大きさのビニール袋(ゴミ袋など)を持参し、とりあえずその袋に入れて持ち帰りましょう。
もし泥などの汚れがひどいパーツがあれば、別のビニール袋に収納し、汚れが他のパーツに広がるのを防ぎましょう。フライシートがびしょ濡れの場合も、テント本体とは別のビニール袋に収納しておいた方が良いでしょう。このため、ビニール袋は多めに持参するのがおすすめです!

ポイント2:帰宅してから乾燥&汚れを落とす 帰宅したらすぐにテントを乾かしましょう。長時間濡れたままで放置しておくと、カビが発生する原因になります。自宅で乾かす時は、以下のような場所を活用します。

・駐車場や庭など、テントを広げられるスペースに設営して乾かす
・ベランダにテント生地が重ならないように干す
・車の上にかぶせて干す

また、濡れたテントには葉っぱなどが張り付いている可能性もあります。よく乾燥させた後に、汚れていないかチェックしましょう。簡単な汚れであれば手ではたいて落とし、取れにくいものであれば中性洗剤を薄めた水をつけた雑巾で拭き取りましょう。
自宅で乾かすことができない人は、テントのクリーニングサービスを利用するのも手です。洗濯、乾燥、撥水加工などの処理をしてくれるところが多いようです。汚れがひどい場合や、どうしても自宅でお手入れできない場合は、検討してみても良いかもしれませんね。

3.テントの正しい保管方法

テントを長持ちさせるための正しい保管方法は、以下の3つを意識することです。

・汚れをしっかり落としてから収納する
・乾いた状態で保管する
・高温多湿の場所を避ける

しっかりお手入れした状態で保管することで、カビの発生を防ぎ、テントの劣化を最小限におさえることができます。

4.万が一カビが発生したら?耐水性が薄れてきたら?

テントにカビが発生したり、雨水を弾かなくなってきたりした時のお手入れ方法と、汚れがひどくなった場合の洗濯方法をご紹介します。

テントにカビが発生した時のお手入れ方法 テントにカビが発生してしまった場合、残念ながら完全に除去することはできません。カビによってついてしまった黒い点々などは、取れないと思った方が良いでしょう。ただし、目に見えるカビを殺菌し、カビの跡を薄くすることは可能です。
この作業はテントの生地を傷めてしまう可能性もあるので、テントの素材などを確認した上、自己判断でおこないましょう。

カビ菌を殺菌するためには、市販のカビ除去スプレーや、消毒用のエタノールを吹き付ける方法があります。ただしテントの色落ちなどを伴う場合があるので、その点は理解した上で使用しましょう。
殺菌した後、水で薄めた中性洗剤を雑巾につけて拭き取ることで、カビ跡が少しだけ薄くなります。しかし、跡を完璧に除去するのは不可能です…。これ以上カビが発生しないよう、今後はしっかり乾燥させてから収納しましょう。

テントの耐水性が薄れてきた時のお手入れ方法 新品のテントは雨が降っても水をしっかりはじいてくれますが、長年使えば使うほど、防水&撥水効果が薄れてきます。防水コーティングが落ちてきてしまった時は、防水スプレーなどで新たにコーティングしてあげる必要があります。
特にキャンプの日に雨が降りそうな場合は、事前にフライシートに防水スプレーをかけておきましょう。雨がテントに染み込むのを抑え、お手入れの手間を減らしてくれます。

汚れがひどく、拭いただけじゃ落ちない!テントの洗濯方法とは 基本的には、薄めた中性洗剤をつけた雑巾で拭いて汚れを落とした方が良いですが、かなり汚れていて臭いがひどい場合は、以下のことに気を付けて洗濯しましょう。

・防水効果が落ちるのを防ぐため、優しく手洗いする
・中性洗剤を薄めて、スポンジなどに染み込ませて汚れを落とす

ベランダや駐車場、お風呂など、水を使っても問題ない場所で洗濯をします。インナーテントやフライシートを広げ、薄めた中性洗剤をつけたスポンジで汚れのひどい部分をこすって落としましょう。汚れが取れたら、洗剤を水でよく流し、干して乾燥させます。紫外線によるテントの劣化を防ぐため、直射日光を避けた場所で干すのがベターです。
フライシートは、あまりこすってしまうと防水効果が薄れてしまいます。もし水を弾かなくなったように感じたら、乾燥した後に撥水スプレー(防水スプレー)をかけておくと良いでしょう。

5.まとめ

キャンプ撤収時にしっかりお手入れしておくことが、テントを長持ちさせる秘訣です。毎回清潔な状態で収納しておけば、次のキャンプでも気持ちよく使えますよね!
また、新しいテントを購入して今のテントを買取に出す際にも、しっかりとメンテナンスが行き届き綺麗なテントの方が、買取金額が高くなる可能性があります。正しいお手入れを実践し、最後まで清潔な状態で使用しましょう!