初めてこいしさんに会ったのは2014年。
その年の夏、
北海道旅で再会したことをキッカケに、仲が深まった。

僕がこいしさんに一番聞きたかったことは、
頼れる先輩は10年間キャンプをやってきて、
その楽しみ方が、どんな風に変わってきたかということ。

今のこいしさんにとってキャンプは？
対談を通していただいた回答は、以下2つ。

◎レジャー → 趣味 → 自分で遊び方を考える、
のようにスタンスが変わった
◎けれど、「だらだらと焚火をし、お酒を飲む」
というスタイルは変わらない

これぞまさしく、キャンプの醍醐味なんじゃないのかなーっと、
僕は思う。

それでは野遊びコト深掘り対談、はじまり、はじまり～。

• 

  こいしゆうか：

  イラストレーター、キャンプコーディネーター。
  女性目線を取り入れた「女子キャンプ」の発起人。
  オリジナルテント「PANDA」をtent Mark DESIGNSから発売中。
  著書は「キャンプ、できちゃいました」「日本酒語辞典」など、
  多方面で活躍中。

• 

  佐久間亮介：

  キャンプブロガー、アウトドアライター。
  通称さくぽん。2014年4月よりキャンプ場を巡りながら日本一周。
  キャンプのハードルを下げるために始めた
  キャンプブログ「campin-japan.com」は月間80万PV。
  最近はニュージーランド、台湾でもキャンプをはじめました。

※ 長年の知り合いなので会話がちょいちょいフランクになります

佐久間

よろしくお願いします！

こいし

記念すべき1回目、選んでくれてありがとう。
よろしく！

佐久間

そもそもこいしさんがキャンプを初めた
キッカケって何だったんですか？

こいし

もともと私は会社の営業をサポートする
事務職で、１日中室内にこもって季節感を感じられない毎日がとてもつらかったの。
事務の仕事、全然向いてなかったし（笑）
そんな時にたまたまスイスかどこかの大自然の
中でテントを張ってる写真をみて
「あ、これだ！」って思ったんだよね。
キャンプって子どものためだけにあるんじゃなくて、
大人が星空とかをみながらまったりできる
趣味なんだなって気づいたの。

佐久間

それは今からどれくらい前の話ですか？

こいし

キャンプ自体を初めたのは今から10年前で、
フリーランスになったのは今から9年前かな。

佐久間

でも、当時は今みたいに
「女子キャンプ」って言葉は無かったですよね。
きっと。

こいし

そう、なかったの！
女性がキャンプを楽しむっていう文化がなくて、
女性目線でのキャンプの楽しみ方みたいなものが
雑誌にもネット上にも一切なかったんだよね。
それに当時はすごいビックリしたの。

佐久間

ビックリしたんですか？なんで？

こいし

だって、キャンプ場に女性っているじゃん！
ファミリーキャンプしてるんだから。
こんなに女の人キャンプしてるのに、
女性目線のものが全然なくてビックリしたの！

佐久間

あーたしかに、言われてみればそうですね！

こいし

でも、逆にそんなに珍しいんだったら
自分たちが情報を発信していったほうが
いいなって思ったの。山ガールとかもブームであったし、
キャンプだって女性にウケても全然問題ないだろうって。
むしろ女の子にとってロマンチックなことたくさんあるじゃん。
星空がキレイだったり、
フォトジェニックなシーンもたくさんあったり、
焚火にあたって暖まったり。
「女性向けだよ、キャンプは」って思って。

佐久間

Instagramとか、今や女性ウケ抜群ですもんね。

こいし

そう。でも、当時周りの人に聞いてみたら、
思いの外反応悪くて驚いたの（笑）。
虫がイヤとか、雨が、、、とか。
それでミクシィ の女子キャンプグループを
つくったってのもあったかな。焦って。

佐久間

焦って作ったんですか？

こいし

そう！
「え、いないんだ？まわりに女子でキャンプしてる人、
というかそもそもキャンプに共感してくれる女子が」
って思ったの。
でも、最初から1人でキャンプするのは怖くて。
それでグループ作って募集してみたの。
ただ、私も初めてのことばかりで、
何もおもてなしとかできないし、
自分で料理とかテントの設営、撤収もできる、
というか最初はみんな初心者だったから、
自分でやろうという気持ちのある人を募集したの。

佐久間

それが今や定番となった
個食個泊スタイルになったんですね。

こいし

そうそうそう。
で、主催者の人がどんな人でどんなキャンプをするのか、
わからないとなかなか来づらいなーと思って、
ブログを書き始めたんだよね。
そしたら「待ってました！」と言わんばかりに
たくさんの人が共感して集まってくれたの。

佐久間

求められてた感がありますねー。

こいし

「私もキャンプ始めてみたいんだけど、
どこから始めていいかわからないから」って。
「じゃぁ一緒にやりましょう！」ってなったんだよね。

佐久間

そこから始まったんだ、女子キャンプは。

こいし

ハードルがすごく低く感じたんだと思うよ。
当時は私も全然キャンプがわかんなかったし、
参加者みんなと同じスタートラインで
キャンプを始めることができたのが良かったのかなって。

佐久間

たしかにそうですよね。
教える側と教えられる側っていう関係じゃなくて、
一緒に学んでいく感じですよね。

こいし

そうそう。私のキャラもそうだし、
描いてた漫画もゆるーい感じだったから
良かったのかもね（笑）

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みんなで一緒につくりあげた女子キャンプ。
気になるトンガリテントの話は次ページにて！

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